看護師の森田さん。1ヶ月半の福祉留学へ。

福井県福井市の連携施設「オレンジキッズケアラボ」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

在宅での小児のACP(Advance Care Planning:年齢や病気にかかわらず、本人の価値観や今後受けたい医療・ケアを共有するプロセス)を見てみたいと思ったことがきっかけでした。

私は看護師として働いており、医療的ケア児のACPに取り組んでいました。

ACPに取り組む中で、看護師としての立場に悩むことが多くなりました。そんな時に紅谷先生の在宅でのACPについての講演を聞き、実際の現場を見てみたいと思いました。

福祉留学先である福井市の印象はいかがでしたか?

これまで福井県には観光で訪れたことはありましたが、実際に住んで生活するのは初めてでした。

福井市は山も、海も魅力的なまちで、特にお魚がとても新鮮で美味しいです。海老が苦手で食べられなかったのですが、福井の甘エビだけは大好きになりました!

留学先施設であるオレンジキッズケアラボで、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

医療的ケア児と呼ばれる子どもたちがプールに入ったり、海で遊ぶ姿が特に印象に残っています。

私にとっては非日常の体験でしたが、子どもたちにとっては日常で、その日常をもっと充実させるために、子どもらしく遊べるように自分には何ができるのか考えるようになりました。

 

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

1ヶ月半という長期であったため、1人の子どもを中心に関わりました。

オレンジケアキッズラボや自宅、病院、そして学校で一緒に過ごし、その子の取り巻くすべての環境を見ることができました。そこで気づいたのは、病院で見る姿はそれぞれの子どもが持つ一面にしか過ぎないことを身をもって知ることができました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

是非行ってほしいです。

特に社会人の方は日々の業務で忙しく、自分が疑問に思ったことや戸惑いがあっても、そのままにしてしまいがちです。

新しい環境に身を置くことで、見えてくるものも変わり、見え方も変わってきます。そうするとこれまで自分が疑問に思っていたことの答えや、戸惑いの理由などがわかってくると思います。

もし、時間があれば長期で行ってみることをお勧めします。