慶應義塾大学看護医療学部3年の安部さん。大学の実習等もある中、大学の夏休みを利用して10日間の福祉留学へ。

京都府京田辺市の連携施設「京都府社会福祉事業団 洛南寮京都府社会福祉事業団 洛南寮」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

Instagramの広告を見て福祉留学の存在を知り、直感的に「面白そう…!」と思ったのがきっかけでした。

現在看護学を専攻しているのですが、その中で保健師の活動に興味を持つようになりました。保健師は地域で活動を行うのが特徴なので、新しい人と出会い、地域福祉を体験できる福祉留学に魅力を感じて、参加することを決めました。

福祉留学先である京田辺市の印象はいかがでしたか?

洛南寮の徒歩圏内にはスーパーや駅があったり、休日に利用者さんが出かけている姿が見受けられたりと、「生活の場」として地域の中に溶け込んでいる印象を受けました。

また、洛南寮自体は住宅街の中にありますが、少し歩くと田畑が広がっているのもこの地域の特徴だと思います。

京田辺市は農福連携も盛んだそうで、今回は作業所の方が育てている京野菜の「万願寺唐辛子」をいただきました。みずみずしくシャキッとした食感が絶品でした。

留学先施設である洛南寮で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

洛南寮では利用者の皆さんとたくさんお話しをさせていただきました。

はじめは救護施設という入ったことのない場所だったため身構えていたのですが、皆さんとお話しする中で、歌が好きなことやスポーツが好きなことを知り、私たちと同じだということに気が付かされました。背景は様々でも、おひとりおひとり、人としての魅力がありました。だからこそ、施設は穏やかな時間が流れているのかなと感じました。

地域と施設をつなぐ一環として、洛南寮で小学生を招いた紙すき体験のイベントが開かれ、私も参加させていただきました。その時の利用者さん達が、参加者に生き生きとした表情で紙すきの方法を教えていた様子がすごく印象に残っています。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

とにかく視野が広がった10日間でした。

今回、いくつもの施設を訪れ、介護士や社会福祉士、精神保健福祉士など、自分が普段関わらないような職種の方々とお話をさせていただきました。

大学で特定の分野を専攻すると、その分野に偏った知識や視点ばかり身についてしまいがちですが、今回の留学を通じて、それぞれの立場からの社会の現状や課題について多くの気づきを得ることができました。

また、看護師や保健師として実際に地域で活躍されている方のお話も聞けて、自分のモチベーションにもつながりました。進路についてのアドバイスもいただいたりして、将来を考えるのが福祉留学に行く前よりも格段に楽しくなったように思います。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

今回福祉留学に参加して、学びを得られるのはもちろんのこと、経験を通じて一回りも二回りも成長できる良い機会だと感じました。

留学先で実際に生活をして、その地域や福祉にどっぷりと浸かることでしか得られない学びもあると思います。私は留学先の地域も大好きになりました!

福祉留学の事務局の方も、施設の職員の方も、ひとりひとりの希望に添ってプログラムを組んでくださり、充実した時間を過ごせること間違いなしです。

少しでも迷っている皆さん、ぜひ新しい環境に飛び込んでみませんか?