慶應義塾大学看護医療学部3年の横田さん。5日間の福祉留学へ。
徳島県三好市の連携施設「社会福祉法人 池田博愛会(以下、池田博愛会)」での経験をお聞きしました。
福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!
友人が福祉留学に参加していたことで、興味を持つようになりました。
私は将来、精神科のナースになることを目指しています。
病院で出会う患者さんもいずれは地域に出て生活してゆく方々です。
病院で働く前に一度福祉の現場を訪れ、精神障害を抱えている方が地域でどのように生活していくのか、その支援がどのように行われているのかをイメージできるようになりたいと思い、参加を決めました。
福祉留学先である三好市の印象はいかがでしたか?
1日の活動が終わった後、施設の方や地域の方おすすめのお店に連れて行ってくださったり、一人でも地域に根ざした定食屋や銭湯に足を運んだりしました。
三好の方はあたたかく気さくに話してくださる方が多く、お話の中からいろいろなことを知りました。
三好ならではの食や行事、まちづくりのこと、ご家族のこと、今までの生活のこと…。中には、なぞなぞを投げかけてくださった愉快な店員さんもいて、都会で育ってきた私には、たまたま会った人と楽しくコミュニケーションをとれたことが新鮮で心が温まりました。
留学先施設である池田博愛会で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!
割り箸づくりの就労支援の現場や看護師の方の通院支援を見させていただき、利用者の方とコミュニケーションを取るのが楽しかったです。また、山の上に住むご家庭への車の移動販売にも同行する貴重な機会もいただきました。
さらに、私が精神障害を抱えている方への福祉に興味があるとお伝えしたところ、同じ地域の別の法人が運営する、精神障害の方のための施設にも繋いでいただきました。
就労支援の現場に足を運び、施設長から心あたたかく熱心なご講義を受け、多くのことが心に残った有意義な時間となりました。
福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?
福祉留学に行く前は、利用者の方とコミュニケーションを取ることに緊張していたのですが、みなさんが私に興味を持って話しかけてくださいました。利用者の方も職員の方もコミュニケーションを取って、あたたかくユーモアのある現場でした。
そんな現場での5日間を経て、相手の立場や困りごとのあるなしに関わらず、何気ないコミュニケーションや関わりを日々積み重ねることの大切さを身に染みて感じました。
「これからはもっと積極的に声をかけてみよう」と背中を押された気がします。
次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。
地域福祉に関心がある、福祉のことはよくわからないけど現場を見てみたい、地元の人ともコミュニケーションをとってみたいという方がいたら、とても素敵な体験ができると思います!
福祉の知識があまりなくても、職員の方が優しく教えてくださると思います。また、もし自分の知りたいところや見たい現場があれば、調整して下さることもあるようなので、伝えてみると良いのではと思います!
旅行ではなく福祉留学を通じて新しい土地に行くことで、より地域に住むいろいろな方々の生活の場に溶け込んで人と関わることができると思います。少しでも興味があったらぜひ一歩踏み出してみてください!