障害福祉施設の生活支援員として働いていた佐々木さん。転職を機に、1週間の福祉留学へ。

福井県勝山市の連携施設「社会福祉法人勝山福祉会 さくら荘(以下、さくら荘)」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

数年前、就職活動をしていた大学生の時に見学へ行った施設で福祉留学の存在を教えていただき、興味を持ちました。

学生の時はタイミングが合わず参加できなかったのですが、転職に伴い時間ができたことや、「また『福祉』を改めて見つめ直したい」という思いで参加しようと思いました。

福祉留学先である勝山市の印象はいかがでしたか?

雪が残り、山に囲まれ、自然豊かでとても穏やかな場所でした。東北と似ているような、いい意味で初めて来た場所ではないような感覚がありました。

福井弁はのんびりしていて、お話ししていると心地良さを感じました。

地元の名産品のへしこは、地元の方の評価は分かれるようですが、私はとても美味しく感じられました!
エビやカニなどの海鮮、ソースカツ丼も絶品でした。

留学先施設であるさくら荘で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

さくら荘のほか、石川の災害支援で開所している『勝山福祉避難所』や福井市にある『一般社団法人Orange Kid‘s Care Lab(ケアラボ)』にも行かせていただきました。

私は、チューバという楽器を吹いており、それぞれの場所で演奏させていただきました。高齢の方々のリクエストで昭和歌謡や日本の歌を演奏すると、それまであまりお話されなかった方が体を揺らして一緒に歌ってくださりました。

ケアラボでは、職員さんと一緒にセッションを行い、初めて見る楽器に驚かれながらも利用者さんが楽しんでくれていることがとても伝わってきて、嬉しく思いました。

私自身がこれからどういう音楽をやっていきたいかについて考えるきっかけともなりました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

目の前の利用者さんの人生に寄り添いながら、地域の中でよりよく生きていくにはどうしたら良いかを共に考え、実行していこうとするとともに、組織としても成長していこうと尽力する職員の皆様の姿に、感銘を受けました。

福祉はプロの仕事であり、全ての人にとって重要なものだと改めて思い直すことができました。

自分が大学で勉強してきたことと、今まで福祉の現場で働いて見えたもの・感じたことを整理し、「これからどのようなことを学び、実現させていきたいか?」「どこに身を置きたいか」を考える、とても良いきっかけとなりました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

ノリと勢いで応募し、何も考えずに始まりましたが、どれを取っても本当に良い経験でした!行くと決めて良かったと心から思っております。

福祉に興味がある人、福祉を客観視したい人、今までにない世界を見てみたい人、興味を持ったら是非参加されることをおすすめします!

自分が普段暮らしている場所を離れて新たな土地で生活をするというのも新鮮で、自分のこれまでとこれからを見つめ直す大変良い機会となります。

ぜひ、一歩踏み出してみてください。