埼玉県に住む高校2年生の湯本さん。
夏休みを利用して1週間の福祉留学へ。

長崎県佐世保市の連携施設「宮共生会」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

福祉留学参加のきっかけは、高校の福祉科の授業で福祉留学のことを聞き、興味をもったことです。

もともと特別支援学級の教師になりたいという夢があり、福祉について実践的に多くのことを学びたいと考えていたので、ぜひ参加したいと思いました。

また、留学先紹介の宮共生会のページを見て、「マイペースが一番!」という合言葉が書かれているところと、写真に映る子どもの笑顔をみて、ぜひ宮共生会で学びたいと考えました。

福祉留学先である佐世保市の印象はいかがでしたか?

埼玉県に住む私は、なかなか日常生活で海を感じることができないので、海に囲まれた1週間はとても新鮮でした。

食べ物については今までイカがあまり好きではなかったのですが、今回イカを食べる機会があり食べてみたところ、本当の美味しさを知り、イカが好きになりました。

グループホームで関わった利用者さん・世話人さん、いろいろ教えてくださったスタッフの方々がとても温かく、慣れない土地でしたが安心して一週間を送ることができました。

留学先施設である宮共生会で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

『くるーる』という、障害のある子どもたちが通う施設で、初日に6歳の女の子に泣かれてしまい、ショックを受けました。ですが、最終日には抱っこをせがまれるほど気を許してもらうことができ、嬉しかったです。

歌いながら自作の紙芝居を披露し、子どもたちの注目を集めるスタッフさんを見て、自分も将来「静かにする時間です」等の声掛けをするのではなく、自分自身のスキルで子どもたちの注目を集められるような先生になりたいと思いました。

また、今回『みらいと』で初めてお風呂・食事・歯磨きのサポートを経験する中で、生活に必要なことだけれど利用者さんに嫌がられてしまうことがあったため、「どのように接したら利用者さんにより楽しんでご飯を食べて貰えるのか」「歯磨きをさせてもらえるのか」考えることのできる良いきっかけとなりました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

自分の新しい居場所ができたと感じています。

グループホームで利用者さんとトランプゲームをしたり、お互いの悩みを話し合ったりしながら一緒に過ごしたグループホームでの1週間は忘れたくない思い出となりました。

また、世話人さんから「あなたは誰からも愛される子だよ」「良い先生になるよ」と言ってもらったことがとても嬉しくて、ずっとこの言葉を心の中で大切にし続けようと思いました。

なかなか遠くて行くことは難しいけれど、私のなかでの大切な居場所となりました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

たくさん温かい人に出会った福祉留学でした。

グループホームの利用者さんととても仲が良くなり、またお会いする約束をしました。もしかしたら、福祉留学に参加すると、新しいお友達ができるかもしれません!

いろいろなことを体験させてもらえるので、機会があったらぜひ参加してみてください。