埼玉県にある、筑波大学附属坂戸高等学校に通う2年生の吉田さん。夏休みを利用して1週間ほど福祉留学へ。
生まれて初めての一人旅でもありました。
沖縄県宮古島市の連携施設「ビザライ」での経験をお聞きしました。
福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!
きっかけは、学校の授業内で福祉留学の紹介があり興味を持ったことでした。
私は子どもたちやその周りの人など幅広い方の居場所というものに興味があり、実際に現場を見て触れて感じたいと思ったことが大きいです。
進路を決める上でどうすれば良いか悩んでいたこともあり、「分からないなら動いてみよう!」の精神で行くことを決めました。
福祉留学先である宮古島市の印象はいかがでしたか?
海が綺麗なことはもちろんなのですが、埼玉県の山が多い地方から行ったため、まず山がないことに驚きました。
また、人が優しくてどこに行っても気さくに接していただいたことがすごく印象に残っています。
食も宮古島ならではの特徴がありおもしろかったです。
時間の流れがゆっくりに感じて、なんだかとても居心地が良かったです。
留学先施設であるビザライで、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!
行く前よりも将来への漠然とした不安のようなものが少なくなった気がします。
ビザライのスタッフのみなさんは色々な資格を持った人が集まっていて、なにか起きた時でも頼れる人を見つけることができ、何でも自分だけで解決する必要はないのだと思えたことが大きいです。
自分は今まで誰かに頼る、助けてもらうという発想がなく、大学選びもどうすれば良いかわからない状態でした。
でも福祉留学を通して、自分が何を選んでも他者と助け合っていけることや何度でも挑戦できることを教えていただきました。
福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?
事業所をいくつか回らせていただいたのですが、特に障害を持つ子と健常の子が一緒に遊んでいる姿が印象に残っています。
変にレッテルを貼らず「ひと対ひと」として接していて、何より一人ひとりがとても楽しそうに活動していました。
手を繋いで園内を歩く姿や、みんなでペイント遊びをした時にそれぞれがのびのびと笑顔で遊ぶ姿を見て、どんな人ともひとりの人として接することのできる環境って素敵だなと感じました。
また、スタッフも忙しいながらも楽しそうに動いていて、全体的にあたたかい輪があるように感じました。
次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。
ビザライは、子どもから大人まで様々な方との関わり方ももちろん学べますが、それ以上に人として大切なことを学ばせていただいた気がしています。迷っているならぜひ来てみてください。
どこで過ごしてもあたたかく優しい雰囲気があり、とても居心地が良いです。
不安がある方もいるかもしれませんが、1歩踏み出してみると帰りたくなくなるほど素敵な場所でした。
皆さんにとっても素敵な留学になることを願っています。