中京大学経済学部3年の赤堀さん。春休みを利用して1週間の福祉留学へ。

長野県諏訪郡富士見町の連携施設「社会福祉法人 富士見町社会福祉協議会(以下、富士見町社協)」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

私は地域医療、特に在宅医療に関心があります。ただ、私の所属する学部は経済学部なので、医療・福祉に関する知識はほとんどありません。そこで、医療・福祉について学べる場を探していた時に「福祉留学」を見つけて、参加を決めました。

富士見町社協さんに留学を希望したのは、訪問事業に力を入れて取り組んでいたからです。在宅医療と訪問事業で少し分野は違えど、利用者さんとの向き合い方は通ずるものがあるはずだから学びたい、そう思ったことも動機のひとつでした。

福祉留学先である富士見町の印象はいかがでしたか?

まず、驚いたのはあたり一面雪景色だったことです。私が住んでいるところではめったに雪が降らないので、嬉しかったです。雪だるまを作ったりもしました。

あと、人のあたたかさをすごく感じました。利用者さんのお宅を訪問するたびに、「どこから来たの?」「寒いからこたつに入ってね」と声を掛けてくれて、心が温まりました。

お休みの日は「片倉館 千人風呂」や「諏訪大社」などを訪れました。近くに温泉がたくさんあり、疲れを癒してもらいました。

留学先施設である富士見町社協で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

定期巡回や訪問介護、デイサービス、ケアマネさんの同行、地域サロンなど色んな事業所で多くの経験ができました。数多くの事業を行なっている富士見町社協さんだからこそ、色んなことを学ぶことができました。

定期巡回で色んなお宅を訪問して、色々な価値観を持った利用者さんとお話しできたことが特に印象に残っています。最初はしっかり話すことができるか緊張しましたが、利用者さんが笑顔で自分の経験についてお話ししてくださいました。本当に嬉しかったです。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

利用者さんに対する向き合い方や考え方が変化したと思います。

今までは、目の前の人に対して「何をしてあげられるか」という視点で接していましたが、大事なのは本人の意思なので「その人がどうありたいか」を考えて行動するようになりました。

そして、ありたい姿を叶えるためには、時には一歩引いて、ご本人のできることはご本人にしていただくことも必要だということ。何でも代わりにやるのではなく、引き算の支援で、本人のできる可能性や意欲を引き出すというスタンスを現場で学ばせていただきました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

私のように、医療・福祉の知識がない人でも、安心して参加できるのが、福祉留学の魅力だと思います。たくさん学び、たくさん楽しむことができました。

また、自分の知らない地域で色んな方々とお話ができ、価値観が広がる経験になると思います。

医療福祉に興味がある人もそうでない人にも、おすすめしたいです。

素敵な出会いが待っていると思うので、ぜひ参加を検討してみてください!