三好市に一週間滞在し、緑溢れる環境で過ごした中村百花さん。
三好市でどんなことを感じましたか?
自然が豊かだけど、主張しすぎてないところがすごく気に入って。
観光地とは違う、空気だけで自分がストンと落ち着ける場所として、地方の魅力を感じたんです。
施設の周りをちょっと散歩したら、魚が泳いでるすごく綺麗な川があって。もうちょっと歩いた先で、たけのこを発見して。そのたけのこを一緒に拾って帰って。
そんな風に普通に生活してるだけで楽しかったんですよね。
地域で年齢とか職場を超えて、それぞれがお互いを活かしあって暮らしている、
その「生きている感」がすごくいいなと。地方で暮らすことの憧れを感じました。
三好市ではどんな気づきがありましたか?
例えば、私は街生まれの街育ちだから、地方で出会う皆さんには
「近くにコンビニがあるっていいね!」って言われることが多いんですけど、
そんなこと、当たり前すぎて、言われて初めて気付くんです。
同じように、地方に行った時に「そこら中で森の匂いがして素敵だね。」
って伝えると、びっくりされるんですよね。そんなの当たり前じゃん!って。
でも、そんな風に「よその人」が来て思ったことを言うだけで
「中の人」も初めて魅力に気づいてくれる。
「よそ者」って、各地方にとっては、とっても有難い存在なんですよ。
医療福祉職が地方へ赴くことについて、どう思いますか?
実は、地方に行けば、一ヶ月だけでいいから働いてもらえたら有難いっていう施設もあるし、実際試しに地方に行ってみたら思ってた以上に面白かったっていう人もたくさんいるんです。だから、移住までいかないとしても、「お試し」でもいいから、もっとたくさんの人がフットワークを軽くして、いろんな場所に足を運んでみればいいと思っています。
世間ではまだまだ「長く働くべきだ」「同じところで働くべきだ」っていう固定概念が強いですよね。でも、そういった「働くとはこういうものだ」という固定概念に傷つく人がたくさんいるのも事実です。
でも、本当は働き方や暮らし方って、もっといろんな可能性があっていいと思うんです。もっと多くの人が、「仕事」とか「暮らし」っていうのをもっと自由にしていけたらいいんじゃないかなって思っています。