看護師になるために北海道大学で勉学に励む今野りょうさん。
学校の春休みを利用して、8日間の福祉留学へ。
沖縄県宮古島市の連携施設「ビザライ」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

入学した時から新型コロナウイルス流行の影響がありました。

もともと大学生活の間に色々な場所に旅行に行きたいと考えていたのですが、2年ほどは難しい状況が続いていました。そのため状況を見ながら、最後の1年で忙しくなる前に行こうと決めました。

加えて看護の実習も現在は様々な制限の中で実際の体験が多くできるわけではなかったので、どちらも兼ね備えた「福祉留学」を見つけて興味を持ちました。

福祉留学先である宮古島市の印象はいかがでしたか?

雪が降っている冬の北海道から宮古島へ行ったこともあり、気温や植物などの景色が同じ日本の中とは思えないほどすべて違って、とても不思議な感覚でした。

期間が長かったので自炊もしましたが、島ならではの食材の事情などもあって興味深かったです。

また移動における距離間、それに伴う交通手段にも特徴があって印象に残りました。

留学先施設であるビザライで、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

医療的ケアが必要な障害をもつ子どもたちのクラスで1日過ごさせていただく中で、おむつの交換やマッサージ、食事介助などを体験させていただきました。なかなか実習などでもできないことだったので、とても良い経験になりました。

またそういった子どもたちのクラス以外にも0歳児から年齢別の保育園や、若年妊産婦の相談所など保護者にも焦点を当てた事業所も併設されていました。

しかも分断されているわけではなく共生しており、さらには事業所を超えて対象者の支援を考える場面も見ることができて、とても印象に残りました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

現在、病院の患者さんというと高齢者の方がやはり多くいらっしゃいます。そのため、小児や母子の分野はどうもイメージだけで支援を考えてしまう部分がありました。
ですが今回の留学で直接的に関われたことで、生活などについて少しは具体的に考えられるようになったのではないかと思います。

また、ちょっとした技術的なこともそうですし、私は特に興味のあった災害関連のことで地域や種類による影響の違いを実際に見たり聞いたりしたことで、知識としてより深く理解できたのではないかと感じています。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

驚くほどたくさんの発見と経験を積むことができ、とても充実した1週間でした。

1人で知らない土地で、知らない人たちと過ごすというのには不安や戸惑いなどもあるかもしれません。
でも、私は勇気をもって参加して良かったと思っています。

みなさんにとっても素敵な経験になることを願っています!