セカンドキャリアで福祉の道に入った、青丹学園関西学研医療福祉学院で勉学に励む、亀井聡さん。
就職前の春休みを利用して、6日間の福祉留学へ。
福井県勝山市の連携施設「社会福祉法人勝山福祉会 さくら荘」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

学校の授業で説明会があり、福祉留学を知りました。その中で、日本各地にある様々な施設が紹介されていて、学校の実習では体験できない様な体験ができるのではないかと思いました。

就職してしまうと自由な時間が今後確保しにくくなると思い、「今しかない」と勇気を出して応募しました。

福祉留学先である勝山市の印象はいかがでしたか?

福井県指定無形民俗文化財「勝山左義長」という祭りが行われている時期にちょうどあたったこともあり、文化が守られている地域だと感じました。

職員さんや飲食店の店主さんを見て、しっかり地に根を生やしている方が多い印象を受けました。自分の意見をしっかり言える人が多いようにも感じ、自信と信念を持っている方が多い印象も持ちました。

留学先施設であるさくら荘で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

たくさんあるのですが、いちばん感じたのは、職員さんの向上心が高いことです。
職員さん達の行動や態度から感じました。自己覚知できている職員さんが多いことが施設の質を支えているのだと思いました。

食事介助の技術がとても高く、通常では口からは食事が取れない様な利用者さんに対して、口からの食事介助をしていて、「食べることは命を繋ぐこと」として口から食べることを大切にされている様に感じました。

入浴見学時に「気をつけていることはなんですか?」と聞いたところ、転落しないようにすることだとおっしゃっていて、実際の現場でも、みんなで確認し合いながら安全に気をつけている様子が見て取れました。プライバシーの配慮もカーテンで仕切るなどしてしっかり行われていて印象に残っています。

歴史が長い施設で、今変化する時期であること、過渡期であることを事前に聞いていました。しかし、ただ変わろうとしているのではなく、少しでもより良い介護や質を向上しようと努めているのだと実感しました。身体介護の仕方や食事に対しての考え方など、どこをとっても利用者さん本位でなされていて、今以上のことを、と職員さん達が目指してる姿を目の当たりにしました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

「福井県は福祉県かな」と思うほど、たくさんのことを学ばせてもらいました。「通勤可能距離だったら、就職が決まっていなかったら、ここの施設で働きながら学びたい」そんな風に思ったほどです。もっと知りたいですし、学び足りないと感じています。

経営をされている西出さんとお話しする機会では、自分自身の引き出しの数がとても増えた感じがして、それと同時に、開拓者精神に火がつきそうになりました。

福祉留学で学んだことで、自分自身の未熟さとまだ伸びしろがあるのだと気付くことができ、精神的にたくましくなりました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

学校での実習やインターンでも今まで学ばせてもらっていましたが、知らない地域へ一人で行く福祉留学では全く違う体験ができました。最初はどう関わったらいいのかと思うこともあるかもしれませんが、それも凄く大きな経験となり、成長に繋がります。行くにあたって、想いをしっかり持って福祉留学に臨むことが大事だとも思いました。

見聞が広がるところ、それが福祉留学のいちばん良いところだと思います。
自分の住んでいる地域以外へ行き、学ぶことは、自分の世界を広げるとともに、ものの見方も変えてくれます!