日本福祉教育専門学校で介護福祉士になるために学んでいる、台湾出身のリンユウキさん。
1週間の福祉留学へ。京都府綾部市の連携施設「松寿苑」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

私の実家は台湾の南の山間地域で、高齢者は通院や買い物に行く際、交通が不便です。特に私の住むところは施設も少ないですし、政府から援助もない状況です。

福祉留学の連携施設は地方や離島の施設が多いため、日本の地方の医療福祉を知れる機会になるのではと思い応募しました。

福祉留学先である綾部市の印象はいかがでしたか?

綾部市は広かったのですが、交通手段は車か、1時間か1時間半に1本しか来ないバスだけでした。

自然が豊かで山が広がっているところです。空気が綺麗で古民家が多く、いい環境です。
冬以外の季節は畑の仕事をする、そんな自然な生活をされていました。

高齢の方が多かったのですが皆さん丁寧な言葉づかいで話されていて、とても優しかったです。

留学先施設である松寿苑で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

グループホームの見学や、施設での支援を体験、地域連携について学びました。

また今回はタイミングがよく、若年性認知症の写真家の座談会に参加することができ、高齢者の方が生活の中で困る事や心配なこと、施設や他の相談窓口について学ぶことができました。

そして、コミュニティナースの方と「地方の山間地域の医療福祉」について話す対談イベントも企画していただきました。

今回の福祉留学で、地方での生活やケアを知ることができました。

1週間、とても充実した日々を過ごせました!

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

福祉留学に行く前は、台湾の地域と同じように、自助または互助が多く、特に冬の季節は雪が降る時は福祉施設や他団体から支援が難しいのではと思っていました。

ですが、実際は異なり、施設からの支援や他の窓口との連携、相談の窓口があり、地域コミュニティや施設のサロンで老化防止のイベントや交流を提供していました。

そのことで、1人暮らしの方や、高齢の夫婦の生活状況と健康状態を把握されていて、多職種との連携で高齢者は多くの支援を受けられることが知れ、大きな学びでした。

在籍している専門学校の実習では、なかなか多くの施設を知ることができず、地域連携についても学び足りませんでした。受け入れに制限がかかり、多くの施設に見学もできない厳しい状況がありました。

今回、私が知りたいところを中心にスケジュールを組んで下さったので、多くのことを学び得ることができ満足のいく1週間となりました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

とても楽しかったです!安心して、毎日充実な生活を過ごせ、多くのことを学ぶことができると思います。

このような機会があることは、とても助かるなと思いました!