広島大学3年の大瀬戸さん。5日間の福祉留学へ。

広島県尾道市・生口島の連携施設「楽生苑」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

大学で特別支援教育について学ぶ中で、人の生活を支える福祉の視点にも興味がわきました。

「特別支援学校等を終えた放課後の時間に子どもたちに対してどのような支援や活動があるのか」「学校を卒業した後どのような生活を送るのか」など、そういったことを少しでも知ることができたら、学校ではどのような教育・指導が必要か考えたり、一人一人に合わせた関わり方について体験しながら学んだりできると思い、福祉留学に参加しました。

福祉留学先である尾道市生口島の印象はいかがでしたか?

海に囲まれつつ、中心には比較的高い山があるため様々な場所から景色を楽しむことができる場所でした。

また、島のいたるところに芸術作品の展示があり、楽しむことができました。

たこ天丼やレモンケーキがとてもおいしかったです。

島内には、小学校、中学校、高校がそれぞれ1校ずつしかなく、子どもが少ないとのことでしたが、おじいさんが小学生を迎えに行ったりと、家族や地域全体で子どもをみる環境が整っているように感じました。

留学先施設である楽生苑で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

子育て支援センターや放課後等デイサービスで子どもと関わりながら、その福祉施設の目的や提供しているサービス、特色を学ぶことができました。

特に子育て支援センターは、センターの名称に『支援』とあるため、子どもの発達に不安や悩みがある親の相談の場所だと思っていましたが、実際は親子の遊び場も提供することで気楽に利用できることや、福祉サービスの利用計画を立てる事業があることなど、様々なことを知りました。

そうしたことと共に、島を回りながら福祉施設が少ないことが課題であることも知りました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

福祉施設に対して生活の支援や場の提供というイメージでしたが、その役割を果たしつつ、さらにより充実した生活を送ることができるようにしたり、必要な支援やサービスを受けることができるようにするという大きな枠まで担っていることが分かりました。

また、福祉とは教育の延長だと考えていましたが、教育とは別の目的であることも体感できました。

そこから、福祉と教育は別の枠組みであるものの、連携すべきものだと考えられるようになりました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

福祉留学では、実際の福祉現場に入り込んで体験しながら、そこで働く方や利用される方のお話から福祉について知るほか、自分や他の人の福祉観を理解していくことができました。

また、その地域の特色に触れ楽しむことができました。

私は尾道の島、生口島だったので海も山もありとても綺麗で癒されました。

さらに、その地域特有の課題について考えることもできました。

楽しみながら自分の考え方を見つめたい人におすすめです!