障害児教育に興味があるものの、大学卒業後の進路は悩んでおり、「よりよく生きること」を追求したいと話す、特別支援教育を学ぶ大学1年生の濱田さん。11日間の福祉留学へ。
福井県福井市の連携施設「一般社団法人Orange Kid‘s Care Lab(以下、ケアラボ)」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

福祉留学は大学の先生の紹介で知りました。

大学で特別支援教育を学ぶ中で、障害のある子どもたちに関わる方々の役割や支援の実態についてもっと知りたいと考えていました。

特に、就学前の子どもたちがどのように過ごし、どのような支援を受けているのか、また学齢期の子どもたちの放課後の様子について知りたいと思い、応募しました。

福祉留学先である福井県の印象はいかがでしたか?

福井県には美味しいものがたくさんありました。ソースカツ丼や越前そば、福井サーモンにカニなど、どれも絶品でした。

食べ物だけでなく、景色も素晴らしかったです。

シェアハウスからケアラボに移動する際に見える、山の雪化粧が本当に幻想的でした。

また道路の端や駐車場の隅に、見たことないほど高く積み上げられた雪があり、雪が積もってびしょびしょの公園で近所の子どもたちがサッカーしている様子も新鮮でした。

東尋坊では自然の壮大さに圧倒されました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

留学中に、制作活動を見学する機会をいただきました。

私は「絵はペンや筆を使って描くもの」という固定概念を持っていたため、そういった道具がない状態で絵を描く機会に直面した際、どう工夫するべきか分からなかったのですが、子どもたちがそれぞれの方法で自由に作品を作る姿が印象的でした。

病気や障害があると多くのことを「できないだろう」と考えがちですが、「どうやったらできるかを考える」ことが大切だと気づかされました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

少しでも面白そうだと感じたら、ぜひ挑戦してみてください。

私は福祉の制度や教育についてほとんど知らないまま、勢いで応募しました。

留学前は、どんなことをしたいのか、何を知りたいか、ぼんやりとしか考えられていなかったのですが、留学期間中にスタッフの方々とミーティングを重ねる中で、自分のやりたいことや取り組みたいことが明確となり、実りある期間になりました。

実際に行くのは緊張もありますが、現地でしか得られない学びや気づきがたくさんあるので、ぜひ福祉留学に応募してみてください!