神奈川大学の堀 龍舞さん。
学校の夏休みを利用して、1週間の福祉留学へ。
宮城県仙台市の連携施設「ライフの学校」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

現在、大学で教職の授業を取っているため介護体験に行く予定でしたが、今年はコロナの影響で実際に行くことができませんでした。

その代わりに、大学に介護福祉士の方が来てくださり、お話を聞いているうちに福祉の仕事に興味を持ちました。その後、先生から福祉留学のポスターを見せてもらったのがきっかけで今回の参加を決めました。

福祉留学先である仙台市の印象はいかがでしたか?

とても過ごしやすい環境でした。8月末ということで暑すぎず寒すぎず、ちょうどいい感じで。

宿泊先から施設までは15分ほどで、田んぼのすぐ横を歩いて通っていました。実家が山形にあるのですが、それに似たような雰囲気で。東京では感じられないような自然を感じることが出来ました。

留学先施設であるライフの学校で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

介護経験者ではないため、今回は施設の利用者様とのコミュニケーションを中心に時間を過ごさせていただきました。

ある利用者様とコミュニケーションを取ろうとした際に、お話をするのが難しいなと感じたんです。会話の中に、仙台に住んでいる人しか分からないことや地名が出てきて、どうしてもうまい返答ができないことがありました。また、仙台の訛りがあり、なんとなくは意味がわかるんですが、本来の意図を理解できているのか、自信がなくなってしまう時があったり。

でも、そのことを施設の職員の方に相談した際に「そういった時もコミュニケーションを何度も重ねて利用者様との交友関係を築いている」とお話を聞くことができました。施設の皆さんは、毎日の積み重ねから関係性を築くことで、利用者様がより安心して過ごせるように工夫しているのだということを知りました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

今、蕎麦屋でバイトをしているのですが、バイト先の店長たちから接客が変わったと言われました。

自分ではどこが変わったのか実感がなく分からないのですが、行く前よりもお客さん、特にお年寄りのお客さんに対しての接客が優しくなって、話をよく聞いていると言われたんです。

相手に対して優しく親身になろうと考えるようになった感覚はありますが、店長たちから言われた時に、改めて自分の変化を実感しました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

最初は「まずは行ってみよう!」という軽い気持ちで申し込みましたが、だんだんと「行くからにはしっかりと経験を積ませてもらおう。」という気持ちに変化していきました。

今回の経験は自分の中で、将来どのような職に就くのかを深く考えるきっかけになりました。家族やバイト先の人とも相談してみたりして、自分がどのようなことをしたいのか、出来るのか、すべきなのかを考える機会になり、自分の将来についてのヒントを得ることができたように感じています。

福祉施設で時間を過ごすということは普段なかなかできることではないので、自分の知見を広げる一つの方法になります。この福祉留学の経験を、必ずどこかで活かす機会があると思います。

少しでも行ってみようかなという気持ちがあれば、是非行ってみることをお勧めします。