看護師を目指している現役高校生の長谷川さん。1週間の福祉留学へ。
北海道滝川市の連携施設「公益財団法人そらぷちキッズキャンプ(以下、そらぷちキッズキャンプ)」での経験をお聞きしました。
福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!
小学生の頃に一度そらぷちキッズキャンプへ訪問したことがあり、高校生となった今、ボランティアとして再訪問したいと考えていました。
そんな中、福祉留学の存在を知り合いから教えていただき、福祉に関する学びを深める貴重な機会だと考え、参加を決めました。
また、将来は看護師になって子どもと関わりつつ働きたいと考えていたことも参加を決めた一つの理由にありました。
福祉留学先である北海道の印象はいかがでしたか?
そらぷちキッズキャンプがある丸加高原は東京の38度という7月の気温に対して、もうすぐ8月だというのに本当に涼しかったです。朝は特に気温が低く、東京から参加していたキャンパー(キャンプに参加している子どもたち)が過ごしやすい気候の中、アクティビティを存分に楽しんでいました。
キャンプ中の食事は滝川市の道の駅で購入した食材も多く、キャンパー、スタッフともに4日間、道産の食材をふんだんに使った食事を楽しむことができました。
留学先施設であるそらぷちキッズキャンプで、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!
そらぷちキッズキャンプで子どもたちは泣いたり笑ったりと多くの素敵な表情を見せてくれました。
アクティビティで子ども同士で競争しあってどちらかが悔し泣きをするということが多かったですが、3日目の夜にゲームをしていたところ、ずっと勝負しあっていた男の子2人がそれぞれのことを応援していたのです。
そのことが印象に残っており、そらぷちキッズキャンプを通じた子どもたちの成長を一番感じることができました。
福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?
子どもたちが本当に楽しそうにしている様子を、親御さんが幸せそうな顔で見つめているという姿を見て、子どもたちにとって最高の時間を作ることは親御さんの幸せにもつながるということを改めて認識することができました。キャンパーにとって日常の治療、入院生活などから離れて過ごすことができる大切な時間になったと思います。
そのような時間をキャンパーに過ごしてもらう上で、私はアクティビティの準備や片付けを多くしていましたが、不思議と大変でも苦でもなく、キャンパーの笑顔を見るために楽しみながら作業している自分がいました!
次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。
福祉留学は本当に貴重な機会で、自分にとって忘れることのできない経験ができると思います。
私は今回そらぷちキッズキャンプで、2歳の頃お世話になった方と再会したり、様々なバックグラウンドを持つスタッフさんたちと出会ったりと予想以上に濃い時間を過ごすことができました。
キャンプ中にキャンパー、スタッフと関わる中で学ぶことも、感じることも非常に多くありました。
現地で活動してこそ得られるものが多くあります。ぜひ福祉留学してみてはいかがでしょうか!
そのほか、福祉留学で感じたこと、伝えたいことはありますか?
アクティビティの一環で乗馬をしている子どもを見て親御さんが「あの笑顔は小さい頃から変わらないね。」とお話ししていたことが忘れられません。その幸せな言葉の中に、過去の経験を含んだ様々な記憶や感情が入り混じっていると思うと、自分の中に様々な感情が押し寄せました。
その言葉を聞いて、『当たり前』と言われることができるということの尊さや幸せを改めて理解することができました。
また、2歳の頃に他のキャンプでお世話になって今回再会した方と二人でいる時に「2歳の頃に出会ったいっちゃん(私のキャンプネーム)が健康にここまで育って、ここ(そらぷちキッズキャンプ)で会えたことも奇跡だね。」という様なお話をしてくれたことも印象に残っています。そらぷちキッズキャンプという場所で数日過ごしたからこそ、その言葉を流すことなくしっかりと受け止めることができたと思います。