金城大学の前河マアヤさん。
1週間の福祉留学へ。
福井県福井市の連携施設「オレンジキッズケアラボ」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

私自身が医療的ケアの当事者であり、将来的には社会福祉士として医療的ケア児に携わりたい、と考えていたことが大きな理由です。

今までの経験の中で心残りになっている物事の一つが、高校の時の修学旅行で「保護者同伴でなければならない」と言われたことです。当時は「なぜ医療的ケアの管理も自分一人でできるのに、保護者同伴でなければならないのか」「同級生に見られるのが恥ずかしい」という思いでした。

その数年後に同じ障害を持ち、医療的ケアを受けている小学生の子が、初めての修学旅行を「保護者も看護師も同伴なし」で行くことが決まり無事に終えられた、という記事を見ました。

そこからその子が通っていたオレンジキッズケアラボで、どのように支援を行っていたのか気になり応募しました!

福祉留学先である福井市の印象はいかがでしたか?

地元の石川県とは雰囲気やイントネーションも異なっていて、同じ北陸の暮らしでもこんなに違うのか、と驚きました。

オレンジキッズケアラボ併設のカフェ「まあるカフェ」も初日と帰宅日の2回利用し、両日ともにパンケーキを食べてきました!
店内もオシャレで休日には大勢の方が来られていたことが印象に残っています。

留学先施設であるオレンジキッズケアラボで、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

一人の女の子と主に関わっていました。
最初は、泣いていることが多い子なのかな?と思っていたのですが、おもちゃでの遊びを通して関わってみたところ、私やおもちゃの方をじっと見ていたり手を伸ばしてくれたこともありました。

絵本の読み聞かせをした際に、施設の職員の方から「読み聞かせをしても泣いてしまうことが多いのだけれど、前河さんがしたときは泣かずに聞いていてすごいなと思いました」と話してくださった時はとても嬉しかったです!

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

「まずはやってみよう」「関わってみよう」そんな思いが強くなりました。

コミュニケーションが主だったのですが、初日と二日目は雰囲気に圧倒されたこともあり、なかなか自分から関わることができませんでした。
その際に職員の方から、「私たちでもなんでも最初から分かるわけではなく、毎日関わって徐々に知っていくんです」「その子のことを知りたいと思って関わることが大切です」と教えていただき、はっとさせられました。

前の自分に会えるのなら「自分が関わらんと何もわからないよ!」と伝えたいです。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

やろうと思ったその時が一番いいタイミングだと思います!

現に私も福祉留学の存在を知ったのはインスタグラムの広告でした。
その受け入れ先にオレンジキッズケアラボを見つけてすぐに応募したのです。この時の行動力には自分でも驚きました。

一歩踏み出すとエンジンがかかったように自分の世界が動き出します。

福祉や医療関係の方には実習とはまた違った世界が見れるかもしれません。