筑波大学で国際開発学を学ぶ、大友美空さん。
学校の春休みを利用して、1週間の福祉留学へ。
佐賀県嬉野市の連携施設「Happy Care Life」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

大学の春休みを利用して自分の将来につながる経験になるようなプログラムに参加したいと思い探していたところ、たまたまインスタグラムの広告で見つけたのがきっかけです。

大学では主に発展途上国の開発を学んでいますが、地域コミュニティやまちづくりにも興味があり、今回は日本国内の地域と福祉のつながりを学ぶため参加を決めました。

福祉留学先である嬉野市の印象はいかがでしたか?

嬉野の雄大な自然の中で、三つの基幹産業であるお茶、温泉、焼き物のそれぞれを感じることができました。

まずはお茶。飲むだけではなく、Happy Care Lifeさんの事業の一環である茶の実油を使ったバームづくりを体験させていただき、嬉野茶を体感することができました。

活動期間中、嬉野温泉巡りもしました。それぞれの旅館や浴場ごとに露天風呂や泉質、景色等の特徴があり、気持ちがよかったです。

そして、焼き物は地区にある窯元会館に連れて行っていただき、陶芸体験を行いました。焼き上がりは1か月後。どんな風になるか楽しみです。

留学先施設であるHappy Care Lifeで、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

Happy Care Lifeさんの運営する、介護施設の「さとみち」「芽吹き」、廃校を利用した滞在施設の「haruhi」、放課後等デイサービスの「はればれ」の4か所を回らせていただきました。

特に印象的だったのは「芽吹き」で行った味噌づくりです。

平均年齢90歳を超えるおばあちゃんたちに教わりながら味噌づくりを体験する中で「施設に入っているからといって今までできていたことがすべてできなくなるわけではない」という、ある意味当たり前なことや、何歳になっても役割を持って生きがいを感じながら生きることの大切さを改めて感じました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

「福祉」という言葉の捉え方です。

これまで福祉という言葉には、主にケガを負ったり病気を患った方、高齢者や障害者の方のための制度というイメージを持っていました。

しかし今回の福祉留学で、そもそも福祉とはすべての人の幸せを意味する言葉であり、その意味ではだれもが福祉における主人公なのだと知りました。

これまでは普段の生活の中で、福祉との関わりは感じていませんでした。
ですが、今回の経験を経て、実は自分が他人や社会とつながっていることや当たり前の暮らしも福祉のひとつの形で、とても身近なものなのかもしれないと思うようになったことが大きな変化だと感じます。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

「福祉」に対して少しでも興味があれば、この福祉留学をきっかけに見える世界が何倍にも広がると思います。

私のように普段介護と関わりがなくても、受け入れ先の皆さんが優しくサポートしてくださるので、ぜひ行きたいと思ったタイミングで応募してみてください!