広島大学の今村美雨さん。
学校の夏休みを利用して、1週間の福祉留学へ。
長崎県佐世保市の連携施設「宮共生会」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

普段、特別支援学校の教員を養成する学科で学んでいるのですが、将来教員になるか障害者福祉に関わっていくかを迷っていて。それなら実際に福祉の現場を見てみようと思い、参加を決めました。

大学のカリキュラムだけでは、障害を持った方が放課後どのように過ごしているのかや、特別支援学校を卒業した後にどんな環境で生きていくのかを見ることができないので、福祉留学の制度を利用させていただくことで福祉の世界を広く見てみようと思いました。

旅行が好きで、「自分の住んだことのない地域について知りたい!」というのも理由の一つです!

福祉留学先である佐世保市の印象はいかがでしたか?

佐世保には米軍基地があり、街に軍服を着ている方や外国の方が多く、英字の表示もたくさん見かけて、とてもユニバーサルな印象でした。

世界大戦時に使用されていた電波塔や戦後の引き揚げの際に利用された鉄道の駅など、多くの遺構があり、平和への意識の高さも感じました。

食べ物は特に海鮮がすごく美味しかったです!お刺身やカニなどを食べることができ幸せでした。佐世保バーガーもお店により違いがあって、食べ比べが楽しかったです!!!

留学先施設である宮共生会で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

就労支援B型事業所に行かせていただいた際に、暑い中メンバーさん(利用者さん)が黙々と懸命にコスモスの種植え作業をされている姿が印象に残っています。一度植えて育ったコスモスが台風で倒れてしまって、種の植え直しをされていました。就労支援B型事業所は最低賃金を保証されていないということを改めて考えるきっかけとなりました。

施設で働いていらっしゃる方と、福祉について、教育について、たくさんお話をさせていただけたことも嬉しかったです!

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

もっと学びたい!という思いが強くなりました。

現場の様子を見て、今大学で学んでいることは「現場で役に立つ」ということを身を持って感じることができました。働かれている方々が研修を受けたり、資格取得に向けて学んだり、常に学び続けていらっしゃる姿にも刺激を受けました。

色々な仕事を経験してきた方々から、素敵なお話を聞かせていただけました。私もこれからたくさんの経験をしたいと思います。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

行きたい!と思ったら、その心の火が消えないうちに応募してみることをおすすめします!

福祉の現場を見ることができる貴重な機会ですし、アルバイトなどで現場に入るのとは違い、大きく広い視点で考えることができると思います。

受け入れ先の皆さんも、丁寧に優しく留学生をサポートして下さいます。福祉だけでなく、訪問先の地域についても学ぶことができ、世界が広がること間違いなしです!!!