広島大学教育学部2年の澤田さん。大学の夏休みを利用して、約1週間の福祉留学へ。
広島県尾道市・生口島の連携施設「楽生苑」での経験をお聞きしました。

福祉留学参加のきっかけや動機を教えてください!

私は大学で教育学部の特別支援教育教員養成コースに所属しており、障害のことや障害のある児童生徒に対する関わり方、指導法などを主に学んでいます。

実際に児童と関わったり児童同士のコミュニケーションの取り方を見たりしたいと思っていましたが、コロナの影響もあり中々その機会がなく、今回大学の先生を通じて福祉留学について知ったので応募しようと思いました。

福祉留学先である尾道市生口島の印象はいかがでしたか?

留学した生口島は観光名所になっていることもあり、観光スポットが多くありました。

レモンの有名な生産地で、島内には多くのレモンの木やみかんの木があり、初めて見るような景色が多かったです。

尾道ラーメンやレモンを使った様々な食べ物や飲み物があり、島ならではのごはんを食べることもできました。

留学先施設である楽生苑で、印象に残った体験やエピソードがあれば教えてください!

精神や学習に障害のあるとされる子たちと関わるのは初めてで不安もありましたが、支援員さんの関わり方を見て学ぶことができました。子どもたちが「先生!先生!」と呼んでくれることがすごくうれしかったです。

学校ではないので、子どもたちの「楽しい」という気持ちを一番大事にしていて、子どもたちが自由にのびのび過ごしている様子がとても印象に残りました。

福祉留学に行く前と後で変化したことはありますか?

教育について考えることは今までも多くあったのですが、今回の経験は島の福祉について考える大きな機会となりました。

福祉制度や施設が島の中ではまだ十分ではなく、島の福祉をどう充実させるか、様々な観点から考え取り組んでいく必要があることを学びました。

また、自分の将来の進路選択の幅も以前に比べ広がったと感じます。子どもの成長を支援したい、見たいという思いがありますが、教員にとらわれず、支援員や福祉関係の仕事等、他にも様々な選択肢があることを知ることができました。

次に福祉留学へ行く人たちへメッセージをお願いします。

自分が学びたいこと以上に多くの経験、学びが得られます。

実際に現場を見て楽しさや困難さを知り、利用者さんや施設の方、地域の人との関わりの中で、すごく温かい気持ちになれるような期間にきっとなります。

迷ったらぜひ参加してほしいなと思います。